薬剤師になるには？必要な資格と難易度を徹底解説

「薬剤師になるにはどうしたらいいか」「薬剤師になるのに必要な資格や難易度はどうなのか」と思っている方も多いと思います。

そんな方に向けて、この記事では薬剤師になるまでの道のりと必要な資格・難易度について徹底的に解説していきます。
またその他にも、すでに薬剤師の方向けのおすすめ資格やおすすめの薬剤師転職サイトランキングについてもご紹介していますので、是非最後まで御覧ください。

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薬剤師になるまで

薬剤師になるには、どうしたらいいのでしょうか？

一般的に薬剤師というと薬剤師資格を取得するのにかなりの時間を有し、取得するのは難しいという印象があるかと思います。そこでこの章では、薬剤師になるまでの道のりを説明していきます。

薬剤師になるまでの課程としては、決まったルートが存在します。

一般的なルートとしては、6年制の薬学部の大学に入学して知識や経験を積んでから卒業し、薬剤師国家試験を受けて合格するというルートです。

まず、6年制の薬学部の大学に入る必要があります。私立大学と公立大学によって大学の学費などが異なっていきます。平均して私立大学の学費は1,000万円から1,200万円程、国公立大学の平均学費は350万円から400万円程となっています。国立大学の方が学費が高いですが、人気も高いため難易度が高い傾向にあります。

薬学部の大学で6年間実践的な薬剤師としての知識やスキルを学び、その後6年制の薬学部の大学を終えた後には、薬剤師国家試験に合格する必要があります。通常は、就職を終えた後の6年次の2月に国家試験を受けることが一般的です。ここで国家試験に合格しなければ、内定を取り消される可能性にあります。

ここで国家試験に合格することができれば、晴れて薬剤師としてのキャリアを歩むことができるのです。

薬剤師になるために必要な資格

この章では薬剤師になるための資格合格のために必要な薬剤師国家試験について解説していきます。
薬剤師国家試験は難易度が高いため、試験概要をしっかりと理解しておく必要があります。

国家試験の合格が必須

薬学部の大学を卒業したあとには、国家試験の合格が必須となります。この国家試験に合格することができなければ薬剤師になることはできません。

薬剤師国家試験は、必須問題90問と一般問題225門の合計345門で行われます。かなりの数の問題数のため、試験は2日間かけて実施されます。

2日間かけての試験となるため、体調も万全で挑む必要があります。

薬剤師国家試験の合格率

薬剤師の国家試験の合格率はどの程度なのでしょうか？

結論を言うと、薬剤師国家試験の合格率は約70％となっています。

参考：ジョブメドレー

毎年、国家試験は2月ごろに行われ、2020年は約15,000人の受験者が受験をしました。会場は各地方の大都市の中から選択することが可能です。（2020年の場合は北海道・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・徳島県・福岡県）

合格者数は約9,950人となっています。

上記のグラフによると、例年合格率は60％から80％となっており、2012年以降試験は難化してきていると言えるでしょう。

社会人が薬剤師になるには

ここまで薬剤師になるための過程について説明をしました。

では、もうすでに社会人の方が薬剤師になるにはどうしたらいいのでしょうか？

社会人が薬剤師になるためには、やはりどうしても6年制の薬学部の大学の卒業が必須となります。そのため、働きながら薬剤師の資格を取得するために大学に通い、国家試験にも合格をするということはかなり難易度が高いということが事実です。

ある程度の覚悟がある方でなければ、今の働いている職場を離れて、一から薬学部の大学に通って…ということはあまりおすすめしません。また、仮に頑張って薬剤師資格を取得したとしても年齢的に新卒と比べられてしまい、就職が上手くいかない可能性が高くなります。

ただ、薬剤師資格がなくても、薬剤に関わる仕事に就くことは可能です。例を挙げると、薬剤のMRなどが良い例です。実際に文系学部出身者も多く活躍しています。

「薬剤師の資格を取ることは難しいけど、薬剤に関わる仕事がしたい！」という方はこのような職も探してみると良いでしょう。

薬剤に関わる職に転職したいという方には薬剤師に特化した転職サイト・エージェントを利用することをおすすめします。

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また、この記事の後半部分では薬剤師に特化した転職サイト・エージェントランキングも紹介しているので是非ご確認ください。

すでに薬剤師の方向け｜キャリアアップにつながる資格

この章では、すでに薬剤師資格を持っている薬剤師の方向けにキャリアップのために取得すべきおすすめの資格について紹介していきます。

これから紹介する認定薬剤師・専門薬剤師・学校薬剤師の3つの資格は、薬剤師の資格を持っていないと取得できない資格です。

では、それぞれ順に紹介していきます。

認定薬剤師

認定薬剤師とは、薬剤師としてよりプロフェッショナルな業務を目指したいという方におすすめの資格となっています。

取得したメリットとしては、最新の知識や技術を有していると認められ、時代に即した薬学ケアができる薬剤師であることの証明になります。そのため、キャリアアップをしたい薬剤師の方にとっては最適な資格です。

研修会や学会などに出席をして単位を取得することで資格の申請をすることができるため、比較的簡単に資格を取得できます。

費用や時間もそこまでかからずに取れる資格ですので、薬剤師の方は取得しておいて損はないでしょう。

専門薬剤師

専門薬剤師とは、より専門的な特定の分野での知識を有する薬剤師のことを指します。例えば、専門薬剤師は病院や手術室などの実際の現場で働き、看護師などと協力して働きます。

より専門的な仕事が増え、薬剤師の最前線として仕事をすることができるため、かなりやりがいのある仕事と言えるでしょう。

専門薬剤師になるには、上記で紹介した「認定薬剤師」の資格を取得後、実務経験や学術論文などの評価を受けて、「専門薬剤師」としての認定を受けることができます。

学校薬剤師

学校薬剤師は学校の非常勤として、学校内の衛生環境の維持するための仕事を行います。例えば、水道水が安全かどうかをチェックしたり、給食で食中毒が起きないように施設の衛生状況をチェックしたりします。

大学以外のすべての学校で義務付けられており、需要が高まっている職種です。
また、最近では薬物乱用防止の教育の重要性が高まっているため、学校薬剤師として薬物について生徒に教育をしていくことも求められます。

誰でも学校薬剤師になれるといったわけではなく、薬剤師免許に加えて学校教育に対する正しい理解や人間性を求められます。ですので、薬剤師として勤務経験を持った後に、公衆衛生の知識や学校教育についてのスキルを身に着けていくことが大切になります。

ケアマネージャー

ケアマネージャーは主に介護職に関わる資格です。
介護資格系の中では難易度の高い資格ではありますが、取得すれば薬剤師としての知識を介護の現場でも活かすことができます。

薬剤師としてのキャリアだけでなく、他の業界にも興味があり、かつ薬剤師としての資格も活かしたいという方は考えて見る価値があります。

サプリメントアドバイザー

サプリメントアドバイザーとは、サプリメントや健康食品に関する専門的な知識を有していることを証明する資格です。近年は予防医学や自己の健康管理が普及していていますので、サプリメントなどの健康食品に関する知識は今後求められるでしょう。

また、薬剤師の知識と合わせることでより専門的な知識を有することができるため、キャリアアップの材料にも期待できます。
資格を取得するには、通信教育による受講などによって比較的簡単に取得することが可能です。

薬剤師に特化した転職サイトランキング

薬剤師の方の中で「資格を取得後、キャリアアップのためや他の職場で働きたい」と考えている方も多くいます。

そんな方のために薬剤師に特化した転職サイトをランキング形式でご紹介していきます。

転職サイトごとにそれぞれ特徴がありますので、特徴を理解してご自身に合った転職サイトを登録してみてください。

もっと薬剤師の転職に強い転職エージェントを知りたい方は以下の関連記事もぜひご覧ください。
＞＞薬剤師におすすめの転職サイトランキング

薬剤師転職サイト登録の流れ

次に、薬剤師転職サイトの登録の流れを詳しくご説明していきます。

エージェント型転職サイト

1．転職サイトの登録ページから登録

各転職サイトの公式ページから登録します。登録完了メールも確認しておきましょう。

2．キャリアカウンセリングの日程調整（電話もしくはメール）

登録後、数日以内に連絡があります。
10分ほどの簡単なヒアリングですが、明確な希望条件がある場合にはここできちんと確認しておきましょう。
忙しい方や遠方の方はオンラインでの面談や電話面談が可能かどうか確認しておくと良いでしょう。

3．担当者によるキャリアカウンセリング

キャリアカウンセリングはエージェントのオフィスに訪問する場合や指定の場所にきてもらう、電話のみで対応などの方法があります。
初回の面談では下記のような内容について聞かれるので考えておきましょう。

4．求人を紹介してもらう

キャリアカウンセリングの内容をもとに 担当者があなたに合った求人を紹介してくれます。
もちろんサイト内で気になる求人があった場合は自分からエージェントに相談することも可能です。

5．書類選考の対策などサポートしてもらう

気に入った求人があれば職務経歴書や履歴書の準備をします。
作成から添削までエージェントにアドバイスをもらうこともできます。
転職未経験の方はサポートのしっかりした転職エージェントに登録しておきましょう。

書類選考には通常一週間程度かかり、選考結果も転職エージェントから知らされます。

6．面接対策を受ける

書類選考通過後の面接日程調整もエージェントが代行してくれます。
面接に不安のある方、転職未経験の方はしっかり面接対策も受けておくと良いでしょう。
面接に同行してくれる転職エージェントもあります。事前に自分にあっている転職エージェントを探しておきましょう。

7．内定と退職手続きのサポート

内定の連絡もエージェントから知らされます。
内定後はエージェントが「年収の交渉」「入社までのスケジュール調整」「退職までの手続きサポート」なども行ってくれます。

サイト型転職サイト

1.転職サイトの登録ページから登録する

各転職サイトの公式ページから登録します。
同じ会社内でもエージェントや派遣登録などのページがあるので注意しましょう。

2.サイト内で求人を探す

職種や勤務地、希望の年収など様々な条件から求人を探します。
1つのサイトの情報ではなく、複数のサイトを併用することをおすすめします。

3.エントリーする

自分の希望にあっていると思った企業があれば自分で応募します。
サイト内から応募できます。

4.面接

エントリー後、サイトに登録した情婦などから選考が始まります。
面接に進んだ場合は企業から連絡があります。

5.内定

無事面接が終わったら企業からの連絡を待ちます。
内定後は転職サイトを通さず、直接企業とやり取りをする形になります。

薬剤師転職サイトの5つの活用術

1.　事前準備は入念に。

「転職したい！」という強い思いがあるうちに、事前準備を済ませておきましょう。
一番手間と時間がかかる事前準備。転職エージェントに頼ってみたり、転職サイトのコラムを読みながら準備を進めましょう。

また、転職の目的に優先順位をつけることも大切です。年収をあげたい、雇用形態を変えたい…などです。自分のキャリアや将来についても考えてみてください。
転職活動に時間がかかればかかるほど資金的にも精神的にも余裕がなくなりやすいです。
事前にしっかり資金計画と転職活動の見通しを立てることで、不安を取り除いておきましょう。焦って転職してしまうと、自分の希望とはかけ離れた就職になりかねません。

2.　1つの転職サイトに絞らない

転職サイトにはサイトごとに強みや特徴があります。「求人数」や「求人の幅」に強みのあるサイトや「サポート」が得意なサイト、病院や企業などの求人が多いサイトなどがありますが、あなたの希望全てが揃っている転職サイトはなかなかありません。
そのため、「求人数の多い」転職サイトとあなたの希望に近いより特化型の転職サイトを同時に利用することをおすすめします。
また、転職エージェントであれば担当者やエージェントごとに合う合わないが出てきます。先にいくつか登録した中からあなたにあった転職エージェントを選ぶと良いでしょう。

3.　[エージェント型]　転職時期は「すぐにでも」

転職エージェントとの面談では必ず希望の転職時期を聞かれます。その場合には少し時間をかけて転職活動をしたい場合にも「良いところがあればすぐにでも」と伝えることをおすすめします。
"良い求人を優先的に紹介してもらう"ためです。
転職エージェントも早期に売上に繋がりやすい、転職への熱意が強い方を優先して対応しています。そのため、転職時期はまだ考えていない…などと答えてしまうとすぐに転職したい方と比べると優先順位は低くなってしまいます。
また、人気のある良い求人は非公開で応募が終了してしまうことも多いので、優先的に紹介してもらえるようにアピールしましょう。

4.　[エージェント型]　経歴やスキルは正直に伝える

一般的に登録情報ややり取りの内容は情報が残ります。後から「話が違う‥」などとなってしまうと虚偽報告をする人物として紹介してもらえる求人が限られてくる場合もあります。
入社後にご自身のスキルに合わない仕事を任されてしまった…などといったことがないようにするためにも正直に伝えることをおすすめします。
また、経歴や希望条件をまとめておくと、複数の転職エージェントを利用する場合にもスムーズに共有できますし、中身の濃い面談が受けられます。

5.　[エージェント型]　担当のキャリアコンサルタントは変更できる

実際にやり取りをしてみると担当者に対し「うまく意思疎通ができない」「話しにくい」と感じることもあると思います。そのような場合には別の転職エージェントを利用してみるというのもおすすめですが、その他のサービスは使いやすい、他には無い求人があるなどといった場合には、担当のキャリアコンサルタントを変えてもらうというのもおすすめです。
どうしても相性などの問題もありますので担当変更はさほど大きな問題ではありません。ただし、頻繁に担当者を変えたり、あまりに失礼な態度をとってしまうと要注意人物とされてしまうこともありますので、注意しましょう。

薬剤師の主な職種

薬剤師の方の主な転職先としてどのような職場があるのでしょうか？
薬剤師の業種として、主に4つの業種が存在します。

薬剤師で今の職場から転職したいと考えている方は、この4つの業種の特徴を参考にして、1番ご自身に合っている業種を選ぶことをおすすめします。

それぞれの順に特徴を解説していきます。

ドラッグストア

ドラッグストアでの仕事は、調剤や服薬指導だけでなく、化粧品や食品などの販売も行う必要があり、様々な業務を行います。そのため、薬剤師として薬の説明をする以外にも、食料品や一般雑貨などの販売も様々なお客さんに販売するのでコミュニーケーション能力が求められる職場です。

労働時間は基本的に長く、朝10：00～夜22：00までといったところが多いのが特徴です。また、土日出勤もあるため、労働時間は不規則になりがちです。ただし、その分平均年収も他の業種と比べて高くなっています。

忙しい職場ですが、様々な経験をできるため、やりがいを感じやすい職場といえるでしょう。

調剤薬局

薬剤師の求人数、就労者ともに一番多いのが調剤薬局です。基本的な仕事内容は、調剤・薬管理・服薬指導などです。

基本的に働く時間は朝9：00～夕方18：00までといったように規則正しい労働時間の職場が多いです。比較的残業が発生しにくくホワイトな職場環境と言えるでしょう。その働きやすさから、子供のいる主婦の薬剤師の方などからとても人気が高いです。

一般的に他の職場と比べて、比較的ワークライフバランスを確立しやすいのが特徴です。

出典：厚生労働省　医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

また、このデータを見てわかるように、調剤薬局の従事者は年々増加している傾向にあります。
これは、高齢化社会の影響や新しいスタイルである在宅薬剤師の仕事が増えてきているからと言えます。

調剤薬局などで働く薬剤師の需要はますます拡大していくと予想できるでしょう。

病院・クリニック

病院は実際の医療の現場に関わることができ、専門性が求められる職場です。調剤薬局やドラッグストアよりも専門性が求められる現場なので、薬剤師としての高度な知識を習得することができます。知識を習得することができ、キャリアアップとしても向いているので、新卒の方からの人気も高いです。

ただ、平均年収はこの中では一番低く、残業も比較的多いと言われています。病院・クリニックでの仕事を通して、薬剤師としての能力を高めたいという方にとって最適な職場といえます。
また、最初の年収は低いものの、管理職など重要なポストに就くことができれば、年収もグッとupする場合があるため、将来性は期待することができる職種です。

企業

一般的に薬剤師の業務というと、調剤薬局やドラッグストア、病院などで調剤や販売の仕事をするといったイメージがあると思います。
そのため、企業の薬剤師の業務はあまり知られていないことが多いです。

大きく分けて、企業の薬剤師の業務は5つあります。

この5つの業務がよく知られていますが、他にもCRA（臨床開発モニター）やQC（品質管理）、監査・QA（品質保証）など様々な業務が存在します。

成果主義の世界であり、行っている業務によって年収は変わってきます。当然、責任のある職務は年収が高く、外資系では1000万円を超える所もあるようです。

他の業務についても詳しく知りたいという方は、薬キャリAGENTのサイトに詳しく載っていますので、参照にしてください。

薬剤師資格｜まとめ

この記事では、薬剤師に関する資格について徹底的に解説しました。

薬剤師の資格を取得をするにはかなりの時間と労力を要することがおわかりいただけたと思います。資格がなくても薬剤に関する仕事ができる職も紹介しましたので、そちらも確認してみてください。
すでに薬剤師の方向けにもおすすめな資格も紹介しましたので、薬剤師の方はもう一度見返してみてください。

また、資格取得後のキャリアアップのために利用すべきおすすめの転職サイト・エージェントも紹介いたしました。

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