ただ、世間を調査してみますと、大学卒業者の就職環境は厳しく、正社員になれずにやむなくアルバイトや派遣などの、非正規職員で働く人が増えているといいます。
派遣で働く場合は、もちろん働き方は人それぞれで、周りがどうのこうのといえるものではありませんが、それなりのデメリットが存在します。この記事では、大卒で派遣になるメリット・デメリットや、派遣で働く場合の世間からの評判についても説明していきます。
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記事の目次
大卒で派遣になったメリット・デメリットについて
大卒で派遣になった本当の理由って何?
Yahoo知恵袋や教えてGoo!といった一般の人が質問し、回答するサイトに「私の職場の周りには、たまたまなのか、派遣で働く大卒の人がいます。
そもそも、ご両親に大学まで出してもらい正社員ではなく、どうして派遣で働くのか理解できない。」という投稿が目に止まりました。
世間的には、そう考え疑問に感じる人も多いようです。では派遣で働く理由は、何だったのでしょうか?厚生労働省の調査によりますと、
- 正社員に応募したものの不採用になった…27.4%
- 自分の希望条件と合わなかった…9.0%
- 正社員として希望する会社の募集がなかった…16.7%
- 心身ともに正社員として働くことが難しかった…3.5%
- さまざまな家庭の事情…4.5%
- 資格・技能などスキルを身につけるため…8.7%
- その期間は試用期間、研修期間だった…6.0%
- 元々正社員を希望していなかった…15.4%
- その他・不明…8.9%
などの切羽詰まったそれぞれの理由があったからですね。しかし、年齢が20歳前後なら、まだしも、大卒の年齢でそうのんびりしている時間はありません。
そこで、ここからは大卒の派遣で働くメリット・デメリットについてお話ししていきます。
若年労働者の今後の働き方について?
派遣で働く人たちはそういっても、今の働き方に満足している訳ではありません。今後の働き方については、熱い思いを抱いています。
実際に派遣で働いている人のアンケートを元に調査した厚生労働省の「正社員以外の若年労働者の今後の働き方の希望」の報告書をみると、
- 正社員として働きたいと思っている…47.3%、
- 自分は正社員以外の労働者として働きたい… 28.7%、
- 独立して事業を始めたいと思う…1.6%
- 家業を継ぎたい、家業を手伝いたい…不明?
- その他…12.4%
性別でみた男性では、62.2%の人が正社員で働きたいと、思っていることが分ります。
つまり、今は派遣で働いているけれど、ゆくゆくは、正社員として働きたいと思っている人がとても多いということが分ります。
大卒で派遣の仕事に就くことのメリット
とはいえ、既卒者として、新卒同様の採用枠を狙うのであれば、今の生活を支えるために、派遣の仕事を頑張るしかありません。
派遣と聞くと悪いイメージが浮かぶかも知れませんが、改めて見てみるとメリットもありますので、それらを見ていきましょう。
正社員を目指すならビジネスマナーを身に付ける
ビジネスマナーはその企業によっても様々で、実際にそこの職場で働くことでマナーが身に着きます。
私の経験からいいますと、派遣先の企業ではひとつひとつ丁寧に教えてくれますので、最初の1ヵ月ぐらいは、しっかりメモに取ることをオススメします。
仕事そのものの他にも、就業に対する姿勢も大きく評価されることを、頭の隅に置いておきましょう。
派遣で働くメリットは、
- やりたい仕事の選択肢が広がる
- 福利厚生が充実している派遣会社も多い
- 転勤や異動が発生しない
- アルバイトやパートよりも時給が高い
などが挙げられます。確かに時給は高いですね。
手に職を持っている人は、特に時給が高額になります。派遣会社によっては、スキルテストを実施するところもありますので、word・エクセルのデータ打ち込みなどの基本的なパソコン操作は、マスターしておくと役に立ちます。
大卒で派遣の仕事に就くことのデメリット!
安定した収入が見込めない
派遣社員として働くことのデメリットは、確かに多いですね。働き始めてから「こんなこと知らなかった」では済みません。
ここからは、デメリットについて見てみましょう。
- ボーナスがない。
- 基本的に昇級がない。
- 交通費の支給がない。
- 退職金がない。
ただ、これらは派遣元との契約状況や自分が持つ能力により、優遇される場合もあります。
しかし、大卒で派遣社員になる最大のデメリットは、派遣社員は、賞与もなければ、昇給も無い、退職金もない、交通費が出ないことから、安定した収入が見込めないことですね。
また、正社員なら老後のために退職金を当てるところですが、退職金が貰えないのは非常に苦しいです。
そのためにもあまり年月を空けないうちに正社員への門を開きたいですね。
「特定派遣」であれば、退職金や賞与が出る可能性が高い
派遣元である派遣会社から退職金や賞与が支給される場合もあります。
一般派遣ではもらえる可能性はないですが、同じ派遣でも派遣会社の正社員となり、派遣先の企業で働く「特定派遣」であれば、退職金が出ます。
ただ、近年、一般的な正社員で入社したとしても退職金が、必ず保障され100もらえるというものではなくなってきています。
そのため、不況による倒産などを考え、将来のために日ごろから貯蓄しておくと安心です。
派遣だと世間からの評判が気になる?
派遣の時給自体は高いので、若く健康であれば特に問題なく、正社員と近いレベルの給料が手に入りますが、30歳を過ぎた頃から年齢が高くなるにつれて給料の差がどんどん開いていきます。
「えっ、派遣やっているの?」と、大きな声で言われるとちょっと!?と、気にしたり、周りからは「あの人派遣でしょ!」と軽くみられたりすることもあるといいます。
派遣社員には昇給やボーナスが無いため、少しでも良くなりたいと、契約社員から無期雇用になったという人もいます。
その人によれば、「名前は無期雇用に変わったけど、給料は微々たる金額が貰えるだけで、逆に仕事の負担が大きくなり、働く環境が悪くなったと感じている」ようです。
個人差はあるかと思いますが、とても参考になりますね。
まとめ
大卒後、まだ間もないのであれば、既卒者として、新卒同様の採用枠で受けることができます。
また、第二新卒と合わせて積極採用している会社も増えてきています。問題は、大卒で派遣から正社員になることが可能なのか?ですね。
一つの方法として、紹介派遣であれば、もちろん不可能ではありません。しかし現実問題として、派遣から正社員になることは容易では有りませんね。日ごろからスキルを磨き、あくまでも正社員を目指すための選択肢と考えるのがオススメです。
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