面接では緊張してしまいますから、事前に少しでも多くの情報を持っておきたいですよね。
そこでこの記事では、薬剤師の面接で聞かれる質問とその回答例をご紹介していきます。
併せて、面接中に気をつけておかなければならないことについてもご説明します。
また、病院、ドラッグストア、調剤薬局の3つのパターンに分けて面接対策を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
転職活動に欠かせない転職エージェントもご紹介しており、必読の内容となっています。
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記事の目次
面接前に準備しておくもの
まずは面接前にしっかりと準備をしておきましょう。
面接に向かう前にきちんと準備ができていなければ、受かる可能性が低くなってしまいます。
ここでは、必要なものと気をつけるべきことについてご説明していきます。
1. 持ち物
履歴書と職務経歴書のコピー
履歴書と職務経歴書は必ずコピーを取っておき、手元に控えておきましょう。
前日までに必ず志望動機を読み込んでおく必要がありますが、当日の面接が始まる直前まで確認できるようにコピーは用意しておかなければなりません。
面接では必ず志望動機を聞かれますが、その時は履歴書に書いた内容と同じことを答えるようにしてください。
ここで一貫性のないことを答えてしまうと、面接官を困惑させてしまいます。
また、具体的な履歴書の書き方を知りたいという方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
>>薬剤師転職に有利な志望動機|理想的な履歴書の書き方を解説
連絡先と地図
万が一遅刻しても連絡がつくように、連絡先の電話番号は用意しておきましょう。
遅刻は厳禁ですが、体調不良や電車の遅延など、やむを得ない事情がある場合も考慮しておかなければなりません。
理由を話せば相手先企業もわかってくれるでしょうから、まずはすぐに連絡がつくように常に連絡先を携帯しておきましょう。
また、地図も必ず用意してください。
駅の近くにある病院や薬局ではない場合、かなり道が込み入っている可能性があります。
スマートフォンの地図アプリなどを利用するのも良いですし、実際に紙の地図で確認するのも良いと言えます。
土地勘がなく不安だという場合は、ストリートビューで確認した後、前日までに実際に現地まで赴いて見るのが一番良いでしょう。
筆記用具、メモ、印鑑
筆記用具などは使うタイミングがないことがほとんどです。
しかし、もし「ここに記入してください」と言われた時に、「すみません、ペンを貸して頂いてもよろしいでしょうか」と言うよりも、サッと自前の筆記用具を取り出した方が印象が良くなります。
また、印鑑に関しては「今は持っていません」と言うと「用意が悪い人だな」と悪印象を与えてしまう可能性もありますので、使わないことを前提として、万が一に備えて持っていきましょう。
2. 身だしなみ
続いて、必ずチェックしておきたいのが身だしなみです。
身だしなみがきちんと整っていない人は高確率で面接で失敗してしまいます。
男女問わず、身だしなみは面接官が注目しているところですから、重点的に確認していきましょう。
ここでは、男女別にそれぞれ確認しておきたいところを挙げていきます。
女性の場合
髪型
前髪が目にかからない程度の長さに揃えましょう。
お辞儀した後、顔を上げても髪が顔にかからないとイメージが良くなります。
また、髪が長い場合はゴムとヘアピンでまとめるとすっきりとした印象を与えることができます。
髪色は明るすぎず、落ち着いたトーンにしてください。
メイク・アクセサリー
メイクは濃すぎないものにしましょう。
ナチュラルメイクを心がけ、アイラインや濃すぎるアイシャドウなどは控えてください。
グロスもやりすぎは好ましくありません。
アクセサリーはなるべく外していきましょう。
結婚指輪以外のものは基本的に不要です。
また、爪も短く切り揃えておきましょう。
薬を扱う職業ですから、長い爪はイメージが良くありません。
服装
ブラックかネイビーのスーツを着用しましょう。ひざ丈のスカートで、地肌に近い色のストッキングを選んでください。
ストッキングが伝線してしまった時のために予備を持ち歩いておくと安心です。
前日までにしわが寄っていないか、染みやほこりがついていないかなどを入念に確認しておきましょう。
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男性の場合
髪型
寝ぐせはきちんと整えていきましょう。
また、ワックスはつけすぎないように気をつけてください。
最低限の身だしなみとして整えることは必要ですが、やりすぎると浮ついた印象を与えてしまいます。
長すぎる場合は短く切りそろえ、清潔感を出してください。
髪のトーンは押さえて、明るすぎないようにしましょう。
顔
髭は剃り残しのないように注意しましょう。剃り残しがあると、清潔感が損なわれてしまいます。
鏡で隅々まで確認してください。
服装
ブラックかネイビーのスーツを着用しましょう。スーツのほこりやしわは前日までにきちんと直しておきましょう。
直前にはネクタイが曲がっていないことを鏡で確認してください。
ネクタイが曲がっているとだらしない印象を与えてしまいます。
また、前日までに必ず靴を磨いておきましょう。
靴がくすんでいると、清潔感に欠けていると思われてしまいます。
靴下は黒やグレーのもので、スーツの色に合ったものを選びましょう。穴が開いていないことや、生地が薄くなっていないこともきちんと確認しておいてください。
薬剤師の面接の流れ
ここでは、薬剤師の面接がどのように進んでいくかについてご説明していきます。
実際に面接が始まるまでの行動の中で、気をつけたいポイントを解説します。
1. 会場に着くまでの行動
会場には5分~10分前に到着できるようにしましょう。
それよりも早く着いてしまうと、先方の準備ができておらず、迷惑をかけてしまう可能性があります。
また、遅刻は厳禁ですが、万が一やむを得ない事情で遅刻せざるを得ない場合には必ず連絡を入れましょう。
無断で遅刻をすると、それだけで不採用となってしまう可能性が非常に高いです。
そして、気をつけておきたいのが会場付近での行動です。会場の付近では誰に見られているかわかりません。
誰に見られていても恥ずかしくない行動をしましょう。マナーのなっていない行動をしてしまうと、それが採用担当者の耳に入ってしまうかもしれません。
2. 受付で声をかける
受付で「13時より面接のお約束をしております田中と申します」といったように声をかけます。まっすぐ前を向き、ハキハキと話しましょう。この時姿勢は正して、自然な笑顔を作るようにすると第一印象が良くなります。
3. 待機をする
「こちらでお待ちください」と部屋に通されたら、姿勢を正して椅子に腰かけます。
面接官が来るまでは気を抜いてはいけません。待っている間は緊張感を保ちましょう。
スマートフォンをいじる、本を読むなどの行為は厳禁です。
面接での自分の行動をシミュレーションするなどして過ごしましょう。
面接中に気をつけたいこと
ここでは、薬剤師の面接中に気をつけたいことについてご説明していきます。
実際に面接が始まったら、気をつけなければならないことが数多くあります。
一つ一つ確認していきましょう。
入室時に気をつけたいこと
初めに3回ノックをします。面接官から「どうぞ」と声がかかってから、「失礼します」と返事をしながら入室します。
入室後にドアを閉めますが、この時後ろ手でドアを閉めることや閉めながら礼をすることは失礼にあたります。
一つ一つの動作は丁寧に行いましょう。
入室する、ドアに向き合う、ドアを閉める、礼をする、と、一つ一つの動作は区切って行ってください。
そして椅子の横に歩いて行き、面接官に「田中です。本日はよろしくお願い致します」と挨拶をしましょう。
面接官が「おかけください」と言ったら、「失礼します」と答えて着席します。
面接官に促される前に着席してしまうのは失礼にあたりますので気をつけましょう。
バッグなどは椅子の横か後ろに置いてください。
華美なものより、倒れないものが理想的です。
面接中の話し方で気をつけたいこと
面接中は緊張のため普段の話し方ができなくなってしまうという人も多いでしょう。
早口になってしまう、小声になってしまうなど、面接官が聞き取りにくい話し方をしないように気をつけてください。
敬語に関しても同様で、間違った使い方をしないように気をつけましょう。
また、相手の目を見て話すことが苦手な人はネクタイの辺りを見ると良いでしょう。
夢中になっていると気が付きにくいですが、猫背になり、前のめりになって話さないように注意してください。
質問には即座に返事をする必要はありません。
長考することは望ましくありませんが、焦ってふさわしくない答えをするよりも、少し間を置いてでも正しい答えをした方が印象は良くなります。
退室時に気をつけたいこと
退室する際にも、気を抜かないようにしましょう。
まず椅子の横に立ち、「本日はありがとうございました」と言い、一礼します。
この時も、お礼を言いながら礼をするのではなく、お礼を言い終えた後に一礼をしましょう。
そしてドアの前で振り返り、再度「失礼致します」と言い、一礼します。
退室後にドアを閉め、周囲に関係者の方がいたら、きちんと「ありがとうございました」とお礼を述べましょう。
面接を終えてから気をつけたいこと
面接を終えて病院や薬局を出ても、気を抜いてはいけません。
面接の時と全く態度が違う人だと思われては、いくら面接で良い印象を与えても意味がなくなってしまいます。
面接が終わったからどうせもう大丈夫だろう、という気持ちは捨てて、家に着くまでは誰に見られていても問題のない行動をするように心がけましょう。
薬剤師の面接でよくされる質問と回答例
ここでは、薬剤師の面接でよくされる質問と、その回答例をご紹介していきます。
ある程度パターンは決まっていますから、事前に対策していけば本番で慌てることはありません。
きちんとポイントを押さえていきましょう。
1. 薬剤師になろうと思った理由は何ですか?
新卒の場合でも転職の場合でも、必ずと言って良いほどされる質問です。
しっかりと理由を考えておきたいところですが、あまりマニュアル通りな答えをすると逆に印象を悪くしてしまうので、自分が本当になりたいと思った理由を整理しておく必要があります。
ここでは薬剤師になろうと思った積極的な理由、具体的な理由を述べることがポイントとなります。
- 病気を治すために薬の存在は欠かせないものだと考えており、患者様にとっても大事なものである薬を扱うという大きな責任のある仕事をしたいと考えたからです。
- 大学に進むまでに通っていた病院で、薬剤師の方が親切にして下さったおかげで、薬を飲むことへの不安がなくなったという経験があります。私自身も患者様に丁寧に接することで、不安感を軽減するお手伝いをしたいと考えたからです。
実体験を交えたエピソードは説得力があり、効果的です。
また、責任感があることをアピールできる理由も良いでしょう。
自分にはこれしかできる仕事が見つからなかった、という理由は決して口にしないようにしましょう。
2. 自己PRをしてください
これも面接では頻出の質問です。
自己PRの難しいところは、単なる自慢話にならないように気をつけなければならないという点です。
自己PRではなるべく短く、要点だけを伝えられるようにしましょう。
- 私はチームワークを大切にする性格です。学生時代はサークルのリーダーとしてメンバーをまとめて、いつもイベントを開いていました。新部員が入った時には必ず皆で歓迎会を開くことにしていて、その度に仲間の結束力が深まっていくのを感じていました。
- 私は目標を絶対に達成する性格です。学生時代は常に模試で3位以内に入るために勉強を欠かしませんでした。一度難問につまずいてしまった時があったのですが、その悔しさをばねに猛勉強をしたところ、首位をとることができました。
自己PRで大切なことは具体的なエピソードを盛り込むことです。
なお、ここで志望動機まで語ってしまうことは控えましょう。
話がだらだらと続いてしまうと、余計なことまで話してしまう可能性があります。要点を話し終えたらすぐに切り上げましょう。
3. 前職を辞めた理由は何ですか?
転職活動をしている上で必ずされる質問ですが、前職を辞めた理由はきちんと答えられるようにしておきましょう。
前職を辞めた理由、つまり転職をしようと思った理由は何ですか、という質問です。
この質問では、前職を悪く言ってしまうことがないように気をつけてください。
前職での経験も活かしながらこちらでも頑張って働きたい、という流れを作ることが理想的です。
愚痴のような話し方をしてしまうと印象が悪くなってしまいます。
- 現在、地域密着型のドラッグストアで勤務しています。十分にやりがいはあるのですが、より広いエリアで展開するドラッグストアで働いてみたいという気持ちが強くなってきたため前職を辞しました。
- 私が現在働いている薬局では、在宅医療に対する取り組みがありません。そこで、これまでのノウハウを活かしつつ、こちらで薬剤師として在宅医療に関わっていきたいと考え、在宅医療に力を入れている貴社を志望いたしました。
ポイントは転職先の病院や薬局で何をしたいかを伝えることです。
特に転職先の特徴を挙げると、よく調べてきているなと思ってもらえるため好印象を与えることができます。
4. これまでどのような仕事をしてきましたか?
これまで携わってきた仕事をなるべく詳しく、できれば数字を交えて話しましょう。
ここでは経歴を聞かれていますから、職務経歴書に記載したことをベースにして、それに付け加える形で答えていくとわかりやすい回答ができます。
調剤室ではスピード、そして何より正確性が問われたので、常にその点を意識して行動するよう心がけていました。
また、1年ほど経った頃からは患者様一人一人のお顔を見る余裕ができたので、服薬の注意を呼び掛ける際に、一言アドバイスを差し上げることができるようになりました。
自分が成長したというアピールをすることも大切です。
前職では何を心がけていたのか、どのように成長したのかなど、変化を伝えることができればなお良いでしょう。
5. これからどのような仕事をしていきたいですか?
これは今後の展望に関する質問です。
きちんと明確なビジョンが描けているか、当社・当院で働くことになったら何をしたいか決めているか、といったことを確認するための質問ですから、口ごもらないようにしましょう。
- 私は将来、後進を育てる立場に立ちたいと考えています。そのためにも、日々の業務を通して今よりも更に技術を磨き、知識を深めていく必要があると感じています。まずは自分自身がお手本となれる存在となるように、蓄えた薬学の知識と現場で活かすことのできるスキルを活かして業務に打ち込んでいきたいです。
- 私は5年後、複数の店舗をまとめる立場に立ちたいと考えています。多くのお客様に愛される店舗を作るためには、これまでに経験してきた患者様を第一に考える薬局運営という考え方をスタッフの間で浸透させ、活気ある職場づくりができるようにしたいです。
具体的な数字を示すことも効果的です。何年後にどうなりたいか、という発言は、具体性を持っているためとても好印象を与えることができます。
また、その目標のために自分がこれから何をするべきか、どうしていきたいかを加えて発言することを忘れないようにしましょう。
ただ目標を述べるだけではなく、今後の行動について言及することも大切です。
病院の場合の面接対策
ここでは、病院薬剤師として面接を受ける場合の対策をご説明します。
1. より専門的な内容について質問をされる可能性が高い
病院薬剤師の場合、より専門的な薬学的知識について質問される可能性が高いです。
高度な質問をされても難なく答えることができるように、十分に準備しておく必要があります。
もし知識が薄れていることを感じているのであれば、資格試験の際の問題集や参考書を読み直すなど、どの方向から質問が来ても焦らないように対策をしておいてください。
病院薬剤師についての知識を深めておくことは当然のことだと面接官は考えていますから、当日までに病院薬剤師の仕事についてはわからないことがないようにしておきましょう。
2. チームワークを大切にできることをアピールする
病院薬剤師はチームで動く仕事ですから、独断専行が過ぎる人は嫌われてしまいます。
できるだけチームワークを重んじ、周囲と協調性を持って働くことができる人物だという印象を持ってもらうことが重要です。
大量の処方箋をてきぱきと処理していくためには、大人数が連帯感を意識して動く必要があります。
そのため、個人プレーは求められていないということを意識しておきましょう。
病院薬剤師はその病院の規模が大きければ大きいほど団結力が必要とされます。
結束力が求められる現場であることを理解しておいた上で、質問に答えていきましょう。
3. 病院のホームページだけでなく関係している媒体も調べておく
事前に病院のホームページを確認しておくことはもちろんですが、それだけではなく病院が関係している媒体は全て目を通しておきましょう。
院長のインタビューが掲載されている書籍や雑誌など、当日回答の中で使えそうな言葉が載っているものはチェックしておいてください。
大病院になればなるほど、触れられている書籍やパンフレット、インターネットの記事などは多くなります。
どこから手を付けて良いかわからない場合は、まずはインターネットで検索してみるところから始めましょう。
文献や関連記事は、インターネットからいつ発行されたものかを探すこともできます。
書籍であった場合は、もちろん実際に手に取って内容を読むことも欠かさないようにしましょう。
ドラッグストアの場合の面接
ここでは、ドラッグストアの薬剤師として面接を受ける場合の対策をご説明します。
1. 店舗業務に抵抗がないこともアピールする
ドラッグストアに従事する薬剤師の場合、店舗業務にも携わる可能性があります。
その点について理解があることを示すと、より印象が良くなります。
品出しや在庫の整理など、一見薬剤師とは関係のなさそうな業務をすることになるかもしれませんから、その点に関しても抵抗がないことをアピールしておきましょう。
「薬剤師の仕事だけではありませんが大丈夫ですか」と聞かれた時に、迷いなく即座に「精一杯勤めさせて頂きます」と答えられるようにしておきましょう。
2. ストレスに強いことや、ストレス対策にしていることを答えられるようにする
自己分析ができていることを試す目的の一つとして、ストレス耐性に関する質問をされることが多くあります。
そこでアピールしておきたいのが、ストレスに強いこと、また、ストレス対策法を持っているということです。
ストレスに強いことはもちろん大きな強みとなります。
しかし、ストレスをコントロールするために何をしているかということは非常に重要だと言えます。
ストレスを感じないというのは嘘になってしまいますし、何も対策をしていないというのもストレスに弱い人だと思われてしまいます。
ストレスと上手く付き合っているというアピールをすることによって、働く上でも頼れる人材だと印象付けることができます。
3. あまり緊張感のない態度をとらない
ドラッグストアは、病院や企業に比べれば比較的リラックスしたムードで面接を進めてくれる場合が多いです。
しかし、だからといってそれに甘えすぎないようにしましょう。
あまり緊張感のない態度をとってしまうと、どれほど良い内容の回答をしたとしても面接官の心証は悪くなってしまいます。
面接官が気さくな態度をとってくれたとしても、あくまでも面接の場だということを忘れないようにしてください。
ドラッグストアは病院や企業よりも面接の規模が小規模な分、フレンドリーに接してくれることもあります。
その雰囲気に流されないように、あらかじめ準備してきた答えをしっかりと面接官に伝えられるようにしましょう。
調剤薬局の場合の面接対策
ここでは、調剤薬局の薬剤師として面接を受ける場合の対策をご説明します。
1. 面接は何度か行われるので答えは一貫させる
調剤薬局の場合は、何度か面接が行われるので、必ず答えは一貫させておきましょう。
特に志望動機に関しては、二度目や三度目で以前と答えが違っているといったことがないようにしてください。
意見を変えてしまうと、面接官としてはどれを信じれば良いのかわからなくなってしまいます。
また、すぐに意見を変えるような人は信用ならないと思われてしまうので、注意が必要です。
発言に説得力を持たせるためにも、同じ質問には同じ回答をするように心がけましょう。
繰り返しすぎて不安になるかもしれませんが、異なる回答はかえって不信感を抱かれてしまいます。
2. その薬局の規模に合わせた発言をする
転職先の薬局の規模に合わせた発言をするように心がけましょう。
あらかじめその薬局がどの程度の規模で展開しているのかを調べておくことは必須です。
小規模な薬局で全国的に展開して活躍したいと発言しても意味はありません。
下調べができていない人だと思われてしまいますから、その薬局の規模は必ず調べておきましょう。
逆に、広く展開している薬局の面接で地域密着を強く押し出しても良い印象を残すことはできません。
最適な発言をするためには薬局の規模を知ることが欠かせないのです。
3. 決して地域密着だけが良いわけではない
調剤薬局では、どうしても地域密着を全面に押し出してしまいがちです。
しかし、それだけをアピールすれば良いというわけではありません。
「地域密着」は確かにアピールしやすい言葉です。
しかし、今後その薬局が全国展開していこうと考えていた場合、そぐわない人だと思われてしまいます。
自分はきちんと広い視野も持っている、ということをアピールすることも忘れないようにしましょう。
地域密着も大切ですが、あまりそこにこだわりすぎないようにしてください。
逆質問への対策
ここでは、逆質問に対する正しい答え方の例と誤った答え方の例をご紹介します。
逆質問とは、面接の最後に行われる、面接官からの「何か質問はありますか?」という問いのことを指します。
この問いは非常に重要な役割を持っていますから、面接が終わったものだと思い気を抜いた発言をすることは控えましょう。
きちんと対策をとり、面接官に好印象を与えることが必要不可欠です。
それでは回答例を見ていきましょう。
- こちらでは研修制度があると伺ったのですが、詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?
- 入社前にはどのようなことを学んでおけば良いですか?
- 処方箋にはどのような特徴がありますか?
前向きに、仕事に積極的に取り組んでいきたいという気持ちが表れるような質問をしましょう。
教えてもらうという受け身の体勢ではなく、自分から学びに行くという体勢が重要です。
- 福利厚生はどうなっていますか?
- 育休はきちんととれますか?
- 有休は何日取れますか?
福利厚生について尋ねることは絶対にやめましょう。
「この人はそればかり気にしているのか」「本当にやる気があるのだろうか」と思われ、嫌な印象を与えてしまいます。
気になることがあるかもしれませんが、逆質問の場では聞かないように気をつけましょう。
薬剤師の面接は受ける場所によって対策が違う
ここまでご説明してきた通り、薬剤師の面接は受ける場所によってとるべき対策が異なります。
ドラッグストアを受けるのに病院薬剤師のための面接対策をしても、あまり効果は得られないのです。
あなたにぴったり合った面接対策をすることが何よりも大事だと言えます。
しかし、同じ病院、ドラッグストア、調剤薬局といっても、それぞれ規模や特徴はばらばらです。
それらにぴったり合った対策を自分一人で練ることはかなり難しいでしょう。
そこで活用して頂きたいのが転職エージェントです。
転職エージェントは、あなたの望む転職先を見つけてくれるだけではなく、その内情を詳しく教えてくれるため、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
もちろん面接対策や書類添削もしてくれるため、転職をする上でわからないことがあればサポートしてくれる頼もしいパートナーなのです。
この次の章では、特におすすめの転職エージェントをご紹介します。
おすすめの転職エージェント
ここではおすすめの転職エージェントをご紹介します。
先に述べた通り、転職エージェントは転職におけるパートナーであり、欠かせない存在です。
ここでご紹介する転職エージェントは、どれも薬剤師に特化しているものばかりですから、特に役立つこと間違いなしです。
1.薬キャリAGENT
総合評価:★5.0/5.0
薬キャリAGENT公式サイト:
https://agent.m3career.com/
薬キャリAGENTは日本最大級の医療従事者専用サイト m3.com を運営するエムスリーグループの薬剤師専用求人サイトです。
エムスリーグループは全国にコンサルタント提携している企業があり、薬キャリAGENTではそれら企業の求人が全て掲載されているため、案件数がとても多いのが特徴です。
調剤薬局での勤務以外にも病院や企業など、なかなか正規雇用の求人が出ない仕事も豊富に取り扱っているので、今までとは違った環境で働くことができます。
また、「ママ薬剤師におすすめの職場」や「未経験・ブランクのある方可」などの検索条件で求人の絞り込みが可能なため、希望の職場を簡単に見つけることができます。
社名 | エムスリー株式会社 |
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登録拠点 | 日本全国 |
求人件数 | 約60,000件(2024年2月時点) |
薬キャリAGENTの口コミ(抜粋)
仕事が多忙だったのと、人間関係が原因で、3年程働いて、地元の総合病院を退職しました。
転職先が決まらないまま退職したため、就職先を見つけるまでの間、薬キャリAGENTで派遣薬剤師として働くことにしました。
薬キャリAGENTは利用者が多く、評判も良かったので、安心して登録することができました。
薬キャリAGENTは病院、調剤薬局、ドラッグストア、医薬品卸など、さまざまな種類の求人があり、求人の数も非常に多かったため、たくさんの選択肢の中から自分の働きたい職種や職場を選ぶことができました。
担当者の方の対応も良く、楽しく働くことができたので、とても満足しています。
これからも機会があれば薬キャリAGENTを利用したいです。
(出典:公式サイト)
薬キャリAGENTについてさらに詳しく知りたい方はこちら
>>薬キャリAGENTの評判・口コミ|利用者の本音を調査しました
2.ファルマスタッフ
総合評価:★5.0/5.0
ファルマスタッフ公式サイト:
https://www.38-8931.com/
ファルマスタッフは、厚生労働省認可の「職業紹介優良事業者認定・優良派遣事業者認定」を取得している人材派遣・転職支援サイトです。
調剤薬局が母体となり、医療業界人材に特化した求人を数多く取り扱っています。
ファルマスタッフの特徴として、医療現場に詳しいコンサルタントのサポートを受けられるということが挙げられます。
職場の雰囲気や忙しさなど求人情報だけでは分からない情報を聞くことができるだけではなく、就業後も親身に相談にのってくれるためとても心強いです。
また、派遣スタッフの福利厚生も厚く、社会保険や労災保険、薬剤師賠償責任保険などの各種保険はもちろん、有給休暇制度やスポーツクラブ・各種保養施設の優待制度も使うことができます。
社名 | 株式会社メディカルリソース |
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登録拠点 | 日本全国対応 |
総求人件数 | 約50,000件(2024年2月時点) |
労働者派遣事業 | 厚生労働大臣許可【派遣業】派 13-010770 【紹介業】13-ユ-010743 |
ファルマスタッフの口コミ(抜粋)
利用してみて良かったのは、細かい部分まで配慮が行き届いていたことです。正社員から派遣という働き方に変えたので不安な部分が多かったのですが、丁寧な個別相談があったので不安を払拭できました。
コンサルタントが情報をしっかりと把握していたので、職場の雰囲気まで事前にわかりました。収入が上がり、福利厚生も充実しています。気になっていた有給休暇も取りやすいです。
ファルマスタッフは全体的に良い印象の会社でしたが、研修がもう少し充実していたらもっと満足度が高かったです。
(出典:公式サイト)
ファルマスタッフについてさらに詳しく知りたい方はこちら
>>ファルマスタッフの評判・口コミ|利用者の本音を調査しました
3.お仕事ラボ
総合評価:★4.8/5.0
お仕事ラボ公式サイト:
https://www.oshigoto-lab.com/
お仕事ラボは、株式会社アイセイ薬局の100%子会社である株式会社AXISが、厚生労働大臣の有料職業紹介・労働者派遣の正式な許可を得て運営する薬剤師の転職、派遣のお仕事を無料で紹介するサイトです。
お仕事ラボの特徴として、利用者の満足度がとても高いことが挙げられます。
通常の紹介会社は、薬局と求職者さまを各々別の人が担当しているのが主ですが、お仕事ラボは、転職先の事情を把握した担当者が面談をしてくれます。
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社名 | 株式会社AXIS(お仕事ラボ運営) |
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登録拠点 | 日本全国対応 |
総求人件数 | 約18,000件(2024年2月時点) |
労働者派遣事業 | 派13-306282 |
お仕事ラボの口コミ(抜粋)
担当コンサルタントの質も非常に高く、さまざまな知識を兼ね備えているので、とても頼りになります。何でも気軽に相談できるので、安心して働くことができます。
(出典:公式サイト)
お仕事ラボについてさらに詳しく知りたい方はこちら
>>お仕事ラボの評判・口コミ|利用者の本音を調査しました
4.アプロ・ドットコム
総合評価:★4.8/5.0
アプロ・ドットコム公式サイト:
https://www.apuro.com/
アプロ・ドットコムは、20年以上の実績がある薬剤師専門の人材派遣・転職支援サイトです。
厚生労働省認可の「職業紹介優良事業者認定・優良派遣事業者認定」を取得しているため安心して働くことができます。
都道府県・市区町村・雇用形態(正社員/パート/派遣/単発)・業種(調剤薬局/病院/OTC/企業)等、こだわりの条件で求人検索したり、頼りになるキャリアアドバイザーに求人を探してもらったり、希望に沿った求人探しを簡単にすることができるのが特徴です。
また、履歴書・職務経歴書の書き方、面接の心得、扶養内での稼ぎ方、転職体験談などなど、薬剤師の転職に使えるテクニック・ノウハウも多数掲載されています。
社名 | 株式会社アプロ・ドットコム |
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登録拠点 | 日本全国対応 |
総求人件数 | 約25,000件(2024年2月時点) |
労働者派遣事業 | 厚生労働大臣許可番号 派 27-300760 |
アプロ・ドットコムの口コミ(抜粋)
入職までのサポートがかなり丁寧で派遣が初めての私でも安心できました。サイトはあまり使いやすいとは思えなかったのですが、探すより紹介してもらったものの方がしっくりきたの問題ありませんでした。
(出典:公式サイト)
また、あわせて下の記事も参考にしてみてください。
より多くの転職エージェントをご紹介しています。
>>薬剤師転職サイトおすすめランキング14選|口コミや選び方も解説【2020年最新版】
薬剤師が面接で気をつけたいこと|まとめ
この記事では、薬剤師が面接で気をつけたいことと、回答例をご紹介してきました。
薬剤師になることは決して平坦な道のりではありません。
しかし、面接を乗り切ることはポイントを押さえてしまえばそれほど難しいものではないのです。
自分が苦手とする部分はどこなのか、しっかりと確認して対策をとってみてください。
転職サイト名 | 総合評価 | 求人数 | コメント |
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